しばらく、写真関連でmacOSに浮気をしていたが、もっとも普及しているイイスポーツであるところのTwitterがわりと重い。見逃す春画も増えてきたし、テキスト生成と色決め以外はWindowsにしようかと思い立ち、久しぶりにPCの自作をすることにした。
手持ちのメモと記憶に頼ると、AMD CPU搭載機の自作は13台目になる。もちろん、記事としてはそれ以上に組んでいたり、依頼で組んでいたりもするのだが、純然たるプライベートとしてAMD機は13台目だ(インテル機は2台だった気がする)。
そんなわけで、意外とどういう理由でパーツを選び、組む過程でどんなトラブルに見舞われたかといった記事がASCII.jpにはあまりないので、今回は夏休みの自由研究として、PCパーツ選定とビルド編をお送りする。
時代は変化して、PCI Expressスロットを使用するものは、ビデオカードだけでよくなっている。キャプチャーカードやSASあたりはいまだに必要になるケースもあるが、サウンドカードのようにすっかりUSBデバイスに置き換わっている例もあり、今回はなるべく小さいわりにスペックが高い構成を軸にした。
なおCOVID-19による影響で、経費としての交通費がまったく深刻なほど生じておらず、節税も兼ねてスペックマシマシ路線だ(似た考えで、より自宅での作業が増えそうだしと環境をアップデートした人は多いのではないだろうか)。ともあれ、購入したパーツを見ていこう。
CPU
AMD「Ryzen 9 3950X」
正直なところ、Ryzen 9 3900XTでも問題なさそうで、これくらいの構成ならいいかしらとFacebookにアップロードしてみたところ、大原雄介氏や笠原一輝氏などのテクニカルライター諸先輩方から「おまえ、Twitter舐めてんのか?」とお叱りを受けたので、Twitterエントリー条件であるらしい16コア/32スレッドにした。人権は32コア/64スレッド以降から得られるそうだ。
主たる用途はTwitterだが、ゲームのほか、一部写真処理とUnreal Engineなども扱うため、CPUは強いほうがいい。さらに2020年10月3日まで、ゲームがもらえるキャンペーン第2弾を実施中で「アサシングリード ヴァルハラ」を入手できる。実質約1万円引きだ。
※編注:わざわざ注釈を入れるまでもないですが、Twitterは相当ロースペックなPCでも動作します。自作PC業界で活躍するライターや編集者は、ハイスペックPCを組んだら3DMarkやCINEBENCHよりも、まずTwitterを動作させるのがお約束であり、こじらすとジサトライッペイ氏のようにTwitter用PCに100万円以上費やすことになります。大御所ライター陣はこれがデファクトスタンダードになっており、前述のようなことをおっしゃっているのです。イッペイ氏は最終的に累計投資額が274万円を突破しており、Twitter用PCの自作にハマると脳汁が出まくる代わりに人生で大切な何かを失うことになりかねませんのでご注意ください。
マザーボード
ASUS「Crosshair VIII Impact」
小型なPCは総じてフォームファクターがMini-ITXなのだが、X570チップセットには「そういえばそんな規格あったな」的にやってきたMini-DTX規格の「Crosshair VIII Impact」がある。
Mini-DTXとは「Mini-ITXにビデオカードを搭載した場合、2スロット分くらいの空きができるだろう、その分マザーボードを長くすればいいじゃない」といった感じの変態だ。さらにドーターカードでM.2スロット×2などを実装しているあたりも変態。
素直に考えると、Mini-ITXの「ROG Strix X570-I Gaming」に着地するよな、なんでこんな不憫でカワイイマザーボードを出したのだといった理由から、干渉要素などあまり考えずに決定したが、電源周りが妙に強いのが特徴。
ゲーマーおよびオーバークロッカー向けの製品は、定格運用前提で、かつCPU使用率の高い作業が続く場合には安心感につながる。詳しくはレビュー記事を参照してもらいたい。
ビデオカード
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI」
AmpereことGeForce RTX 3000シリーズの足音が聞こえているのだが、発売時期がわからない。また環境変更の関係で当面はフルHD環境なので、まず困ることのないという理由からGeForce RTX 2060 SUPERを選定。将来Ampereに載せ替えたあとも保守パーツにしやすいカード長なのもポイント。ちなみに、GeForceを手にしたのはGeForce4 Ti4200以来になる。